2010年7月19日月曜日

祇園祭り まだ終わりではありません

祇園祭りはまだ終わっていません

もちろん宵山も、鉾たちの巡行も滞りなく終了し、京都の街は落ち着きを取り戻しています。
その中、祇園祭の行事はまだまだ行われます。

個人的にはその後に行われる行事の方が好きだったりするのです。
23日は家元の茶人により茶事が行われ、午後には琵琶が演奏されます。
雅な京都らしい奉納です。


幌武者


24日はまさに私にとっての祭りのクライマックスである還幸祭が行われます。
午後には華やかな衣装を身にまとった人々の花傘巡行、
夕方からはまさに地元民による地元民のための神輿3基が市街地をねり歩きます。



写真2:還幸祭(かんこうさい)



ほとばしる汗、担ぎ手たちの心意気、歌、音、全てが活力に充ちています。
三基が八坂神社の前に集まり、本社に入り、境内の周りを回ります。
やがて境内の上へ担ぎ込まれた神輿は最後のそこに居合わせる全員の合いの手で終わります。
突然、全ての明りという明りが消され、辺りは闇に包まれます。
社殿の奥から微かな琴の音色が聞こえ始めると 、神主がウオーと唸り声を上げながらやってきます。
つかの間の間、神輿に座していた御霊を本殿にお戻しするのです。

見えるものは神主が覆われた布の白い影のみ
聞こえるものは密やかな音だけ

この瞬間は視覚でなく、感覚で何かを感じる時です。
祭りはもともと、人々の祈りや、想いからできたものです。

時代の栄華衰退によりその姿は変わり続けますが、
毎年この季節が来るたびに、コンチキチンの音を聞くたびに、
大事な”始めの想い”を思い返し、ずっと留めておきたいものだと思います。

********八坂神社 祇園祭 神事******
7/23 9:00 煎茶献茶祭
   13:30 琵琶などの演奏奉納
7/24 10時 花傘巡行 
    17時~23か24時 還幸祭(神輿と御霊移し)
7/25 13時 狂言奉納
7/28 神輿洗い式
7/29 16時 神事済報告祭
7/31 10時 疫神社夏越祭
 八坂神社境内の疫神社の鳥居に大茅輪が設けられ、くぐって厄を祓います。

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